調剤薬局の開設

ミーミル行政書士事務所では、調剤薬局の開設のお手伝いをしています。

調剤薬局を開設するには、様々な準備が必要になりますが、自分で行うのは現実的ではありません。
なぜなら、役所への対応以外にも、あなたにはやることがいっぱいあるから。
実際、どのような手続きや作業があるか見てみましょう。

薬局開設の要件

Googleで検索すると、薬局開設の要件として

  • 基準に適合している設備・人的体制があること
  • 開設者が欠格事由に該当しないこと

などと出てきますが、実際には

まず、管轄の保健所に事前相談する

の一択です。

余計なことは考えずに、薬局を開設したい場所(物件)とどういう配置を考えているかのプラン図面を用意して、保健所で事前相談を行ってください。
そうすれば、保健所で

  • その場所で開設できるか
  • その図面プランで問題が無いか
  • 申請した場合のスケジュール感
  • その他必要なこと

を教えてくれます。
また、厚生局にも保険申請のための相談も行ってください。
厚生局では、保険薬局申請手続きの締切日が決められています。その手続き日に間に合うように開設許可を取らなければなりませんから、保健所と厚生局の両方の申請のタイミングを考えて、薬局の店舗を作っていく(工事など)必要があります。

開設の流れ

保健所への事前相談
上記のように、事前に相談を行います
厚生局への事前相談
保険薬局の申請を行うための相談を行います
工事の着工
保健所に相談した内容に基づいて、工事を行います。
工事が終わった段階で保健所の調査を受けなければなりませんので、工事の進行に合わせて、完了するタイミングと調整して、保健所に薬局開設許可申請を行います。
保健所の調査
設備や必要な備品が揃っているかを保健所が確認に来ます。
薬局開設許可証の交付
保健所の調査で問題が無ければ、開設許可証が交付されますので、それを使って保険薬局の申請を厚生局に行います。
保険薬局の指定申請、その他の指定申請
厚生局に保険薬局の指定申請を行うとともに、労災や毒物劇物の取り扱い、麻薬の取り扱い、高度管理医療機器を扱う場合など、必要な申請を行います。
薬局の開局
すべての申請が完了し、免許や許可が下りたら開局です。

保健所の調査

保健所の調査をクリアできれば、ほぼOKと思っていいのですが、この調査を受ける前に準備が必要です。
どんな準備がいるかと言えば、書類と機材に分かれます。

まず、書類としては

  • 管理簿
  • 指針、手順書
  • 日本薬局方及び解説書(もちろん、最新版)
  • 薬事法関連法規に関するもの(これも最新版)
  • 添付文書集

などが必要になります。
ただし、具体的にどのようなものが必要なのかは、管轄の保健所のホームページに記載がありますのでそれを参照するか、事前に保健所に確認してください。

そして、機材ですが、今では実務では使わないようなものも揃えなければなりません。

  • 液量器(小容量及び中~高容量のもの)
  • 温度計
  • 水浴
  • 調剤台(散剤、錠剤、水剤の調剤を行う専用の台)
  • 軟膏板
  • 乳鉢、乳棒
  • はかり
  • ビーカー
  • ふるい器
  • へら
  • メスピペット(ディスポーザブルシリンジでも可)
  • メスフラスコ又はメスシリンダー
  • 薬匙
  • ロート

ただ、どういったものを用意しなければならないかは、管轄の保健所によって異なりますので確認が必要です。
例えば、実際に私がお手伝いした薬局ではこんなものを用意しました。

もちろん、開局して使用するものもありますが、まったく使わないものもあります。
じゃあ、使わないのに購入して用意しなければならないのかというと、そこは方法があるわけです。

看板について

薬局の看板ですが、これも地域によっては注意が必要です。

保健所への相談の際に言われると思いますが、地域によっては開設許可が出るまで看板を出してはいけない場合があります。
千葉市はそうなのですが、看板を付けたとしても、張り紙などで隠しておかないといけません。

せっかくオープンするのに宣伝ができないんですよね。

でも、同じ千葉県の市川市などは普通にオープン告知とかしていました。
この辺りは、政令指定都市などのせいなのかもしれませんが、事前に宣伝できないのが残念でした。

行政書士に依頼するメリット

いろいろと薬局開設に必要な手続きなどについて見てきましたが、では、こうした雑務(大事な仕事ではあるので雑務では無いのですが)を開設者であるあなたがやるべきでしょうか。

薬局を開設するときに、こうした届け出などの役所関係のこと以外にもやらなければならないことがあります。

例えば、それはスタッフの採用やトレーニングだったり、採用医薬品の検討だったり、取引する卸との交渉・契約だったり。
それ以外にもレセコンの選定や分包機の選定など、多くの「やらなければならないこと」があります。

そうしたこともやりつつ、役所とのやり取りや書類の作成をやるというのは、時間的にも体力的にも現実的ではありません。

やはり、自分でやらなければならないことと他の人に任せても構わないものを分けて効率的に進めてかないと、備品は間に合ったけど書類の提出が遅れて開局がずれたとかトラブルの元になります

では、誰に頼めばいいかと言うと、そこは行政書士に依頼するのが適切と考えます。

ミーミル行政書士事務所でも、薬局開設許可や毒物劇物・麻薬取扱などの各種届出のお手伝いをしています。
調剤薬局を始めようと思っているあなた。
ぜひ、ご相談ください。

医院、薬局、介護施設の開設をスムーズに

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そうした多くの書類作成は外部に依頼して、自分は本当に集中すべきことに力を入れるようにしませんか。
まずは、ご相談ください。

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